ITパスポートという資格はご存じでしょうか。IT業界に携わる方やこれから転職を考えている方は聞いたことがあるのではないでしょうか。ITに関する基礎的な知識を問われる問題が多く、IT系資格の「登竜門」と言われることもあります。
この記事ではITパスポートとはどのような資格か、難易度や勉強時間を紹介します。資格取得を目指す方に有益な記事なりますのでぜひ最後までお読みください。
ITパスポートとはどんな資格なのか
ITパスポートとは、社会人や学生が身に着けておくべきITに関する基礎知識を問う国家試験です。
ITに関する基礎知識やAIやビッグデータなどの新しい知識、さらには経営や財務、法務など試験では幅広い知識が問われます。
世界にでるには身分を証明するパスポートが必要なように、ITが進んだ世界で羽ばたくための「パスポート」のような国家試験にしたいという思いがあるようです。
そのためか、ITだけでなく経営や財務などの知識も問われます。基礎的な問題が多いもののIT未経験者にとっては取得しておくだけで「最低限の知識はある」という、まさにパスポートのような存在になり得るでしょう。
ITパスポートの合格点
総合評価点 | 600点 | 1000点満点 |
ストラテジ系 | 300点 | 1000点満点 |
マネジメント系 | 300点 | 1000点満点 |
テクノロジ系 | 300点 | 1000点満点 |
120分で全1000点分の問題が出題されます。総合評価点が600点を超えても、他の3分野で300点を下回ると不合格になります。万べなく学習する必要があります。
ITパスポートの試験方式・試験日程
試験は筆記ではなくてPCで実施するCBT方式で1か月に1~2回、全国各地で行われています。
ITパスポートの試験まとめ
試験日程 | 随時(月1~2回) |
受験資格 | 無 |
試験会場 | 全国各地の試験場 |
出題分野 | ・ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系計100問 |
試験時間 | 120分 |
受験方式 | CBT |
受験料 | 7500円 |
ITパスポートの難易度
そんなIT業界におけるパスポート的なITパスポートの難易度はどのくらいなのでしょうか。
過去5年の合格率を紹介します。
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
合格率(%) | 51.7 | 54.3 | 58.8 | 52.7 | 51.6 |
年度ごとにばらつきはあるものの大体50%程度の合格率です。難易度は高くもなく、かといって低くもありません。
私は実際に試験を受けて取得しましたが勉強をしていれば合格できると感じました。国家資格として決して難易度は高くありませんが勉強を怠ると不合格になる難易度です。
しっかりと準備して試験に望みましょう。
ITパスポート合格までの勉強法や勉強時間
では実際にどのような勉強をどのくらい続ければいいのかを紹介します。
ITパスポート合格のための勉強方法
ITの前提知識がある人もない人も参考書に目を通すといいでしょう。資格試験ですので出題の癖などもありますのでそれに慣れるためにも前提知識のある人も見るべきです。
また、ITの知識だけでなく経営や財務などの知識も問われるため参考書でざっと学習するのがおすすめです。
それが終われば過去問を繰り返し解きましょう。公式HP(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html)には26回分の過去問がありますのでぜひ参考にしてください。私は参考書を1周してあとは数か月、過去問5回分
を解きまくりました。
受けてみて感じましたが、過去問中心で過去問で間違えた問題を参考書で確認する…
このような勉強法がいいかと思います。
ITパスポート合格までの勉強時間
私の場合、前提知識はなく0からのスタートでした。
通勤時間1時間+昼休み30分+自宅学習30分 = 2時間程度
を3か月継続して勉強に充てて合格することが出来ました。
ですので大体180時間の総勉強時間です。ITパスポートは知識を問う問題ばかりなので机に向かわずとも通勤などの隙間時間でも気軽に取り組めます。
ITの前提知識のある方はマネジメント系とテクノロジ系に割く時間はかなり省けると思います。一方でストラテジ系は財務、法務、経営に関するセクションは勉強が必要となるでしょう。
まとめ
ITパスポートはIT業界においてITの最低限の知識を証明するパスポートになり得ます。初めての方はやや勉強が必要ですが取得しておいて損はない資格です。金額も7500円と他の資格と比べて高くはないのでぜひ受験してみてはいかがでしょうか。